薬物やアルコールなどの依存症は、「身体のアレルギー」と「強迫観念」による病気です。
初めて自分が薬物、アルコールを使った時の「楽」になった気分を忘れられません。
残念ながら快楽の記憶を消し去ることはできません。
そのため、事あるごとに薬物、アルコールを使うようになります。
楽になった記憶が脳に残っているために、常に薬物、アルコールに対する「欲求」を持ち続けることになります。
「つらい!!」「むかつく!!」どんなに小さくて些細な事でもそれがスイッチとなり、薬物やアルコールを使ってしまうのです。
逆に「もっと楽しみたいから」という時にも薬物やアルコールを使います。
依存症者は、最初の一杯や最初の一回では止められないのです。
必ずもっと飲んでしまい、もっと使ってしまいます。
そして渇望現象と呼ばれる状態の中に入ってしまいます。
依存症者は、たったの一回(一杯)でも安全には摂取できない、一回でも使えば必ず渇望現象に陥ってしまうというアレルギーを持って生きていくのです。
アレルギー反応を起こさないためには、決して使わないという方法しかありません。
例えば、ピーナッツアレルギーを持っている人はピーナッツを食べれば必ず反応が出ます。
ピーナッツを一度食べて苦しくなった人は、二度と食べません。
ところが、依存症者はアレルギーを持っているにもかかわらず、また食べてしまいます。
この行いや思考を「アルコールや薬物」に置き換え、考えてみてください。
それらは狂気なのです。 何故そのような狂気に走るのか、それは最初に自分がアルコールや薬物に出会い、使ったり、飲んだりした時の「楽になった気分」が忘れられないからです。
そして、それらは死につながる依存症という病気なのです。
SARS千葉では、RD(回復の力学:リカバリーダイナミクス)という依存症の回復に向けたプログラムを取り入れています。 その基本となるミーティングや認知行動療法心理ワーク、BBQや海水浴のレクリエーション、ダンス、スポーツ、お花のお稽古等、回復に向けて多角的なプログラムを行っています。 また、精神面での回復のほか、身体面でのケアも充実しています。